「ひまなか(中野裕司)」の感じ、考えたこと・・・・・・・・・。                                  ML・FBなどの投稿を掲載します。

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屋上菜園 生育基盤の維持管理・追肥 下水コンポストの活用-2

「屋上菜園 生育基盤の維持管理・追肥 下水コンポストの活用」に対する質問がありました。

1.下水コンポストを現存する生育期基盤に混ぜ込んで良いのか

 返答1.⇒

2.来春になってから、屋上菜園を再会したい。資材の混合はいつ行ったら良いのか?
今(11月)に行うと、肥料分が失われてしまいそう。

返答⇒

3.堆肥とコンポストの違いは?

返答⇒

4.バーク堆肥と下水コンポの違いは?

返答⇒

5.屋上緑化用生育基盤として用いる場合、これらを混合する理由は?

返答⇒

屋上緑化用生育基盤材に関する質問-1 下水コンポストの追肥

1.下水コンポストを現存する生育期基盤に混ぜ込んで良いのか

・質問に対する返答

Q1.下水コンポスト既存の生育基盤に混ぜ追肥とする

屋上緑化、施工当初に持ち込んだ生育基盤材に下水コンポを追肥として混ぜ込んで良いのかという質問です。

生育基盤の量が確保されている場合は、既存の生育基盤に下水コンポストを追肥として使用する事で十分です。
薄い生育基盤でも生育する作物もありますので、作りたい作物により判断ください。

屋上緑化施工後10年近くたち、当初いれた生育基盤より養分が収奪され、また、有機物の分解が進み、減量しているものと感じたため、新たに生育基盤を追加した方がよいのではないかと判断し、ホームセンターなどで原材料を購入し、追加することをおすすめしたものです。
最も簡単なのは、新たに施工当初に使用した基盤材を購入し、使用する事です。

菜園の場合、作物が養分を吸い取りますし、微生物の活動も活発なため、使用した培土の分解が速いため、バーク堆肥、ピートモスを新たに追加することを勧めしました。これと、下水コンポストを併用することで、当面の問題は回避できます。

軽石、土など様々な資材をを混ぜ込むと、さらに性能を改善できますが、若干重さが増してしまい、連続して追加し続けると荷重の面で問題か発生する事となります
適宜、判断が必要となります。

判断に迷うような場合は、プロに相談することが必要です。

屋上緑化を行ったのは良いが、その後のメンテナンスを怠り、ひどい有様になっているところが多く、特に薄層の生育基盤材を用いた屋上緑化を良好な状態に保つためには定期的なメンテナンスが必須です。薄い分、導入した植物に無理をさせているのですから、維持するためには管理が必須です。

屋上緑化を義務化したための負の側面です。
建築許可を得るための方便として屋上緑化を行った場合、管理費の縮減、管理費をかけないことが当たり前の状態になりかねません。
ヒートアイランド、地球温暖化などを目的として義務化したのですから、良好な緑を持続しなくては意味がありません。
行政サイドは、やりっ放しとならないよう、しっかりと見て行くことが必要でしょう。
特に、税金を使い助成した物件については、責任を持って指導していただく必要があります。

以上

屋上菜園 生育基盤の維持管理・追肥 下水コンポストの活用

平成13(’01)年、渋谷区役所神南分庁舎において、屋上緑化のモデル施工を行った。
コンセプトは、薄層無灌水、生態系の回復・ビオトープである。また、併せて「リファーム」と称し、屋上菜園に取り組んだ。
http://www.web-across.com/todays/d6eo3n00000038yt.html
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/news/20010625/206/
http://www.tsukiji-shokan.co.jp/mokuroku/ISBN4-8067-1245-0.html
など

この年は、6月上旬に梅雨が明け、猛暑となったが、自動灌水を行うことなく夏を越し、草花で満開の屋上が維持された。見学に来た方が、これと同じものを造ってくれとの要望があった。

その中の一つから、施工後10年近くなり、屋上緑化に関しては問題ないが、屋上農園の調子が悪いとの相談があり、維持管理に関しアドバイスを行った。

30坪あまりの敷地であるが、庭・池・菜園が欲しいという言うことで、屋上緑化を行ったものである。

・・・・・

先にお伺いした折に話した屋上菜園用肥料(堆肥)として送付します。
ホームセンターで、ピートモス・バーク堆肥を購入し、1:1程度の割合で混合した後、下水コンポストを10%程度混入ください。

緩効性の窒素、リンとともに、微量要素、及び土壌微生物の放線菌を含む資材です。
放線菌は、いわゆる土の臭いを造り出す菌で、土壌を豊にします。
その土地の持つ総合的な力(生産力)を地力と称しておりますが、その正体は腐植(堆肥など良好な有機物)、及び放線菌などの有効微生物です。堆肥・有機物の連続施用と有効微生物の存在により土壌の生産生は持続します。
持続可能な社会と称しておりますが、その基礎は土壌の生産力の持続といえます。
それが、有機物と有効微生物による養分循環です。地べたの場合、粘土・有機物・微生物の組み合わせにより、粘土が骨格となり土壌が形成されますが、屋上の場合粘土(土)は重いため、有機物100%の生育基盤となっております。このため、有機物中に含まれる養分は作物に吸収・収奪され、有機物は分解し減量化して行くこととなります。
このため収奪の激しい屋上菜園の場合は、逐次有機物・肥料分を補給することが必要となります。

芝生、樹木は収奪が少ないため、伸びた根系が絶えず枯れ落ち、分解され、という事が繰り返され、養分の循環が行われますので生育基盤がやせたり、養分が不足することは少ないといえます。
従って、様子を見ながら肥料をあげるという事になります。
むしろ屋上の場合は、あまり生長させても問題がありますから、肥料は控えめ、かつかつ生きているという状態、盆栽的な取り扱いが必要になります。

我が家でも葛飾区の貸し農園で家庭菜園をしておりますが、下水コンポストのみで栽培をしております。
かみさんに使ってみろと渡しましたが、最初は嫌々でした。
土に混ぜてみると、1周間でふわふわになったため、びっくりし、その後は使い続けております。
周辺の方々よりも手間がかからず、かつ作柄が良いため、私の腕が良いのだとえばっています。

山形市は、市が製造している下水コンポストを配布し、モニターを募集し使い勝手を調査しております。
日本下水道協会の「再生と利用No133」誌に掲載の平成21年度のモニターの感想を添付します。

なお、下水関連は放射線が問題となっていますが、原材料はしっかり管理し放射線の測定をしておりますので問題はありません。
また、昭和40年代の公害の時代、町工場のメッキ液や歯科医院のアマルガムなどが下水に流されたため、水銀などの重金属が問題となりましたが、その後、これらの施設は下水から切り離され、逐次原材料の分析を行い、重金属について確認する仕組みができましたので、重金属の面での問題はありません。
安心してお使いください。

大量に存在すると重金属とされますが、言葉を換えると、少量ならばミネラルです。
化成肥料のみで栽培を続けた結果、土壌中のミネラルが不足し、栄養分のない野菜ね美味くない野菜、かつ、病虫害の被害に遭いやすい野菜となったため、無農薬栽培、自然農法などと先祖返りし、有機物・堆肥施用の重要性が見直されました。

現代社会はむしろミネラル不足の食品の摂取によるミネラル不足に陥り、ミネラル不足を行うためにサプリメントを取る時代になってしまいました。
下水コンポストは、バランスの良いミネラルが入った資材とお考えください。

また、下水汚泥、下水コンポストという名称のため、汚いというイメージがつきまといますが、この場合の汚泥は、下水処理場で屎尿を分解した微生物の残滓で、下水コンポストは、その微生物を高温で発酵させ堆肥化しものです。
屎尿を、二度微生物分解し、姿を変え安定化させた最終産物が下水コンポストです。
化成肥料がなかった時代は、屎尿を直接畑にまき、畑の微生物に分解させ、作物に吸収させていたわけですから、その段階からさらに二度手間をかけ加工したものが下水コンポストという訳です。

コンポスト(堆肥)は、有機物、バーク堆肥の場合はバーク(樹皮)に、発酵に係わる微生物の餌(窒素・リン酸分)として家畜糞などを添加し、好気的な状態で分解し、安定化させたものです。下水コンポストとも同様なものとご理解ください。

堆肥としても問題はありません。安心してお使いください。

以上