平成30年 新年の挨拶 + 干支(戊戌)について
新年明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
平成30年(2018年) 1月1日、戊戌(ぼじゅつ、つちのえ・いぬ[土兄・犬]・35/60番) 元旦
(昭和93年/大正107年/明治151年)
戊・戌 いずれの字源も矛
・・・・・ ・・・・・ いつもの干支を巡る与太話です。お暇な方はどうぞ ・・・・・
今年はどうなるやら・・・。
いにしえの先賢の経験知の積み重ねである干支(えと)から今年の傾向を探ってみましょう。
干支は、十干十二支60年を一巡り(一元)として、世界が循環しつつ生成発展をして行くという考え方。
植物が芽を出し、生長・成長し変化して行く様と、世界の変化の相似性を感じ取った古人の経験知の集合といえます。
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今年の干支は、「戊(土の兄)・戌(犬)」です。
「つちのえ・いぬ」の年ということになります。
干支の最初甲子(きのえね)から35番目、60年(還暦)周期の真ん中、折り返しから5年目の年が始まりました。
60年の前半30年で造りあげた事柄の完成を目指すべく動き出し、5年が経過しました。
あるいは前半30年、青年期までに積み重ねた知識・経験に、さらに磨きをかける壮年期(朱夏)に入り5年が経過したといえます。
干支60年の周期の中での盛り、夏(朱夏)の時期です。
人も60年、陰陽五行、干支の巡りで動いているとされています。
胎児・幼児(0歳~5歳)、小年(6歳~14歳)、青年(15歳~29歳)、壮年(30歳~44歳・朱夏)、中年(45歳~64歳・白秋)、高年・老年(65歳~ ・玄冬)という5段階を経て成長します。
0歳~29歳までを春(青・木)、壮年期を夏(朱・赤・火)、中年期を秋(白・金)、老年期を冬(黒・水)とし、中年から老年への切り替わりの時期を土用(黄)とし、五行に当てはめています。
さて、今年の干支・戊戌を分解し、傾向を把握することとしましよう。
干支は、十干(五行)と十二支で構成されていますが、大きな年回り・幹(干)は干支の戊で、細かな部分・枝(支)は、十二支の戌をヒントとしイメージを膨らませて行くということになります。
また、他の干支にはない戊戌と、同様の字形、意味を同じくする文字が二つ続く年回りという特徴があります。二つ重なると言うことは、物事(斧)が強調、極端化されがちと言う事も表します。
・十干(根・幹の部分、天) 戊:土の兄(陽)
甲子から始まり、十干3巡目し、4巡目の半ば5年目・戊に入りました。
十干の始まりの甲は種子の芽吹きが潜在している状態で、乙は芽吹きに備え屈曲している状態、芽が殻の中で縮んだ状態でしたが、丙となり、火(陽気が)働き炳(明らか・つよし)となって行く、すなわち芽が地上に伸びて形をはっきりとさせる状態となったものが、丁では伸びきり、盛を少し過ぎ、戊に至ると生い茂った草木(陽)が蒸れ始め病害が出やすくなるため、これに手を入れ、風通しをよくしなければならない状態に至った事を示しているのです。
すなわち、枝葉を茂らせ、枝がしなだれ下がった状態(丁)となったため、これを矛で剪定し整理する時期に至ったということなのです。
戊の字象は、木と戈(ほこ・矛)であり、伸びきり繁茂した草木を刈り払う道具を表している。
昨年の丁の字象、ー(横棒)と│(縦棒)のぶつかり合った対立を整理するという事でもあります。
ただし、整理すると言っても、壮年期のパワーを潜ませているため、そのやり方により、解決に向かうことも、逆に更に撹乱させてしまうこともありますから、注意が必要です。
・十二支(枝・葉の部分、地) は戌(いぬ):
十二支の11番目。
元来は1年、12の月を表したものだが、12年の巡りへと拡大された。
11月を子(始まり)として月が変化して行くので、戊は9月に配される。
十二支の象も、十干と同様、夏の盛を少し越えた時期であり、草木が生い茂っており、刈り払う事が必要な時期といえる。
戌は、戊にーを加えたもので、茂と同意。
枝葉が茂って日当たりが悪くなり、風通しが悪くなって病虫害が出やすくなった象。
枝葉末節が過剰、肥大した姿。
戌伐(切断)、不要な枝葉を切り払う必要があるのです。
それにより、病害の発生による樹勢の衰退を防ぎ、来年の成長を期待できるようになるのです。
以上より、干支の枝である戌もまた、過熟状体に繁茂した枝葉を刈り払い、風通しをよくすることを示しているのです。
干支では、3年を一つの区切りとして動きを読み取るということをします。
甲午、乙羊、丙申と続いた3年の区切りが終え、今年から丁酉(革命・革新)、戊戌(過繁茂・行き過ぎを整理)、己亥(動き・爆発)と続く新たな展開へ向けての助走の年となり、その舵切りで次の十二支の始まり庚子(こうし・かのえね)の方向が定まるのです。
政治、経済など、自分の興味のある処に、このような象が暗示する様を当てはめ、各人が考察する必要があります。
干支の示すところをヒントに、幹と枝葉の関係などの事象がなにを現しているのか、考えてみると面白いでしょう。
自分、個人の興味ある分野について干支の示す象を考察する助けとして、十干(天・根幹)と十二支(地・枝葉)を組み合わせた60年(一元)を一区切りとして過去へさかのぼり、世情を確認して見ましょう。
※昭和33(1958)年(一元前)
・政治・社会
国際原子時の起点 / 欧州経済共同体設立 / アラブ連合共和国建国/ China大躍進 /
関門トンネル開通 / 売春禁止法施行 / 安保解散 / 各地でTV局開設 / 東京タワー竣工 /
電車特急「こだま」運転開始 / 天皇陛下と美智子妃が婚約 / 新1万円札(聖徳太子)発行
・科学
米、初の宇宙衛星打ち上げ / ヴァンアレン帯の発見。
・食
学校給食に牛乳加わる / チキンラーメン販売 / 缶麦酒発売 / 炭酸飲料ファンタ発売
・災害
狩野川台風神奈川県に上陸
※明治31(1898)年(二元前)
・政治・社会
米西戦争 / 英・清より英九龍半島租借 / 仏・清より広州湾租借 /
米、ハワイ併合・フィリッピン・グアム・プエルトリコ領有 /
沖縄徴兵の対象となる / 日本初の鉄道スト / 家族法施行 / 淀橋浄水場竣工、初の水道 /
上野公園西郷隆盛銅像除幕 / 児玉源太郎台湾総督 / 初の政党内閣(隈板内閣)
・科学
キューリー夫妻、ラジウム発見
※天保9(1838)年(3元前)
・社会・政治
英・人民憲章発表 / 英・ビクトリア女王戴冠式 /
江戸城西の丸再建 / 江戸大火 /中山みき天理教創始 / 緒方洪庵大阪に適適斉塾を開く
・享保3年(1778)年(4元前)
クック、ハワイ諸島に到着 / 米・独立戦争 /
ロシア船が蝦夷地に来港 / 豊後、安芸両国の農民検地の中止を訴えて一揆が起きる。
・政治的な動きとしては、4元前に、米国の独立戦争勃発、キャプテンクックがハワイ諸島を発見し、2元前に米国がハワイを併呑している。発見から120年後である。米国の西部開拓、西へ西へと向かう動きがハワイ、フィリッピンに達したのである。その1元後には日本を飲み込み、ソフトな占領政策といえる安保問題により、国会が解散に追い込まれている。
苅込・整理が上手く行かず、その後の安保反対運動へと拡大する道を開くこととなった。
2元前に、上野公園に西郷隆盛の銅像が建ち、2元の後、120年後の今年はNHK大河ドラマで西郷隆盛が持ち上げられる。明治革命の主役を演じた西郷隆盛であったが、革命の結果は自らの思いとは大きく乖離し長州勢力の腐敗の温床となるなどにより、不満分子に担ぎ上げられ西南戦争にて死することとなる。
明治政府に取っては反逆の徒であるが、後ろめたき故に、一新後33年もしてから贖罪のため銅像を建てた。
しかし、その影響を畏れ、式服ではなく浴衣姿という偉人としては異例の銅像である。
今回のNHKで西郷隆盛の大河ドラマはどのような思惑が隠されているのだろうか?
坂の上の雲などから始まる明治賛歌はどのような意味を持っているのだろう。
近頃、とみに、明治革命の問題点が取りざたされ、官製の歴史の見直しが巻き起こってきているが、これに棹さすような行為に思われる。
・科学の世界では、2元前にキューリーによるラジウムの発見、1元前は宇宙衛星の打ち上げと、原子力、宇宙科学の走りとなっている。
・食の世界では、学校給食の欧米化による牛乳の導入、インスタントラーメン、缶麦酒・清涼飲料が1元前のことである。
政治的には、なにやらきな臭ささ、混乱・撹乱の兆しが見受けられ、科学の世界は新たな切り口の科学が始まるが、いずれもその後、兵器へと転用され花開くものとなってしまった。
食の世界では、食生活の乱れの始まった年回りということとなる。
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このような時期を人の身体に当てはめてみると次のようにいえるだろう。
陰の女性の場合は33歳が本厄です。
壮年期の盛であり、勢いが盛んであるだけに気をつけなければならない時とされます。
35歳の今年は、次の37歳の厄・女を卒業する時期となる庚子(新たな芽生え・更新の象)の厄を楽に越すことができるよう準備の時となります。
33歳を過ぎると、身体的にはホルモンバランスが変化し、子どものできない身体への脱皮の準備にかかります。
37歳以降、脱皮・変身をはかるということになります。
陽の男は、42歳が本厄。
男に取って最も盛んな時期ですが、盛んなときほど変動は激しく出やすく、中年に入る準備の時でもあります。
栄養の不良だった時代、人生50年などと言っていた時代は、50歳に近づくと老境に入ったとされておりました。
栄養状態が良くなった今日は、まだまだ若造です。
30代は、油の乗り切った40代を過ごすことができるよう、助走の時となりました。
助走といっても無理を重ねるということではありません。
力を発揮出来るよう、しなやかな身体と心を練り上げるときと言うことです。
30代でしなやかな身体と心を練り上げるならば、中年、老年は健やかに過ごすことができるという事なのです。
その次の厄は、陰陽・男女ともに干支が一巡する61歳となります。
還暦60から折り返し、0に戻る新たな巡りが始まります。
120歳、大還暦に向けての折り返しです。
60歳で折り返すと61歳ではなく、59歳、58歳と、だんだん若返って行くと考えると楽しく生きて行けそうです。
理想は、0歳の大還暦にあの世に旅立つことです。
人間の生物学的な最大寿命(潜在力)が120年と言われておりますから、大還暦に挑戦するのも一興と思います。
栄養と共に、衛生状態がよくなり、老化のメカニズムも理解され、120歳まで生きることが可能な時代となってきました。
しかしながら、一方では、30代の助走に失敗し、過度の栄養の取り過ぎによる生活習慣病を引き寄せてしまい、なおかつ生活習慣が招き寄せたにもかかわらず、医療に頼り、医者が治すと信じこまされ、信じ込み、自分の足で立ち上がろうとしないため、慢性的な自殺行為に及び、中年後半から老年に生きる屍となりかねないということが、今日の状態となっております。
貧富、健康、共に二極化が進んで行くという時代へと進みつつあります。
様々な情報をかしこく受取り、自立・自尊を図ることがいよいよ大切となってきております。
ともあれ、干支的には今年は、30代半ば、油の乗り切った40代へ向けての助走の時となります。
この30代半ばまでに身につけた体力、知力を壮年期で如何に使いこなすかで中年、老年のあり方が定まってきます。
干支的には、社会又しなやかさを造り保たないと、つらい中年期を迎えることとなってしまいます。
草木、樹木、植物は過繁茂となり、刈り払い、強剪定し、風通しをよくしなければならない状態。
人は、意気盛んな壮年期ではあるが、心身の手入れを行い、しなやかな身体と心を涵養し、中年・老年に向かっての助走の時。
社会は、成熟した状態に至っており、爛熟から腐り落ちるのか、その果実を上手く食べ、次なるステップへ進むための資とできるのかが問われているようです。
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干支の世界では、ホロスコープ(出生時の天体の配置図・幾何による占星術)のように星と人とを数で直接繋ぐことをせず、その間に自然・草木の生活還環境を仲介させ、物語を紡ぎ出しました。
それが十干・十二支(干支)です。
干は、甲乙丙丁戊己庚辛壬癸の十干。
支は、子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥の十二支です。
十干を、中国哲学の基礎となる五行(木火土金水)に変換するために、
甲乙(木)、丙丁(火)、戊己(土)、庚辛(金)、壬癸(水)の5グループに分け、
先を兄(え)、後を弟(と)としたことより、干支を「えと」と呼ぶようになりました。
五行は、7曜から、太陽と月を除いた5つの惑星。
木星、火星、土星、金星、水星なのですが、新羅万物に対し、この5つの逆走する惑星の性に分け分類し五行説としました。
万物は、五行(五つの性質)から成り立っていて、その消長、結び合い、循環によりあまたの現象として現れるというものです。兄・弟で陰陽、5グループは五行、偶数と奇数の組合せで物事を理解することができるとしたわけです。
十干十二支では、60年で一周期、還暦となります。
宇宙・天地・自然を貫き、循環するエネルギーの変化の過程を60のタイプに分類したものといえるのです。
五行相生説では、木火土金水、木火土金水と循環し、土から金が生まれ、金は水を生むという流れが順当に進んでいることを吉とします。自然の循環に即しているからです。
これとは異なり、五行相克説は他の性に対し優位になる状態を示し、火は金を克し、金は木を克す、のであり、火は金を溶かし、木を倒すのに金物の斧を使うと言うように、押さえ込む様を現します。
いわゆる「あいしょう・相性」が五行であり、循環する方向の流れが吉(相性が良い)であり、相対する性とは、凶(相性が悪い)と見るわけです。

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